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子供との毎日と手作りと


by shinya_kobo
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闇の子供たち

水曜日はレディースディ。今日も映画に行ってきました。


闇の子供たち_f0039934_17195795.jpg
阪本順治監督 闇の子供たち



タイで行われている人身売買や強制売春、臓器移植についてのストーリー。
ストーリーと言ってしまっては、作り事のようだけれど、
実際行われている事実です。事実・・なの?本当にそこまで・・。
ぼんやりと耳にしてはいても、避けて通っているにわかに信じがたい内容が
映像として突きつけられ、
子を持つ母としては、恐怖・嫌悪・憎しみ・・マイナスの感情があふれてくる。
そして随所に絡んでくる悪者としての日本人の姿。

旅行者の買春なんてのはもってのほかなんだけど、
話の核となるのは臓器移植。



もし自分の子供が臓器に病を抱えていて・・。
臓器移植しか助かる見込みがないのに日本ではできなくて・・。
アメリカやヨーロッパでの順番待ちも現実的ではなく・・。
助かる術がタイにはある・・。
幸い大金である資産も用意できるが、      ・・・
その臓器は正規ルート(脳死からの移植)ではないらしい。


今、家族が健康でいる今ならば、するべきではない手術だと言えるけれど、
自分の家族に、大事な子供に、この条件が降り掛かってきたら、
・・聞こえなかったふりを私もしてしまうかもしれない。
しないと言い切れる親がいるだろうか。




すごく重くて、苦しいテーマでした。

十数年前にタイを旅行したことがあったけれど、
スクリーンに映る町並みは、あの頃の記憶とあまり変わらない、
雑多・混沌とした風景でした。





熱い思いばかりが先走るNGO職員の、宮﨑あおいが話す、
タイ語の声が、透き通ってすごくきれいでした。
日本語のときには感じなかったこと。この感覚、不思議。

現地NGO主任(?)のタイ人女性が女優の浜美枝によく似ていて、
いつか日本語を話すんじゃないかと思っちゃったけど違いました。


タイ人と日本人って良く似ている・。
売買されている檻の中の子供たちにも、
子供のクラスの子に面影が似ている子もいたりして
よけいに苦しさが増します。
悲劇の少女は、うるんだ大きな瞳がこの映画一番の美人でした。



梁石日(ヤン・スギル)の原作も読まなくちゃ。
by shinya_kobo | 2008-09-17 17:22 | 映画